2020 7.31(金) - 2020 9.22(火・祝) 大阪南港ATCギャラリー
10:00~17:00 (入館は閉館の30分前まで) ※会期中無休

みどころ

世界初公開、続々!

近年ロシア連邦サハ共和国の永久凍土から発掘された世界初公開を含む数々の古代の動物たちの冷凍標本を展示します。また、冷凍標本から得られた組織を使って世界各国で研究が進む「マンモス復活プロジェクト」。
本展では日本の近畿大学生物理工学部の研究を紹介し、最先端生命科学の“今”とこれからの生命科学のあり方について考えていきます。
「ユカギルマンモス」(頭部冷凍標本)

「ユカギルマンモス」(頭部冷凍標本)

2005年に開催された「愛・地球博」(185日間)で展示され、700万人(総来場者2200万人)が目撃した「ユカギルマンモス」(頭部冷凍標本)が14年の時を経て来日を果たします。

特別重要文化財(ロシア連邦)
年代:17,800年前/発掘:2002年/
発掘場所:サハ共和国 ウスチ・ヤンスク地区 イリン・ヴィラフチャアンニア川下流地域

ケナガマンモスの鼻(冷凍標本)
ケナガマンモスの鼻(冷凍標本)
ケナガマンモスの鼻(冷凍標本)

ケナガマンモスの鼻(冷凍標本)

注目の展示は今回世界初公開される冷凍標本『ケナガマンモスの鼻』。
2013年、世界で初めて完全な形で発掘されたこの『ケナガマンモスの鼻』は、これまで考えられていたマンモスの鼻の形状を覆す発見となった貴重な個体標本です。

特別重要文化財(ロシア連邦)
年代:32,700年前/発掘:2013年9月/
発掘場所:サハ共和国 ノボシビルスク諸島 マールイ・リャホフスキー島

ケナガマンモスの皮膚(冷凍標本)
ケナガマンモスの皮膚(冷凍標本)

ケナガマンモスの皮膚(冷凍標本)

昨年夏、本展のために発掘現場を訪れた調査隊が発見した、『ケナガマンモスの皮膚』(マンモスの後脚部分)の冷凍標本も世界初公開します。非常に生々しい状態で発掘されたこの皮膚には、マンモスがなぜ極寒の地で生き延びられたのかを解き明かす鍵が隠されています。

特別重要文化財(ロシア連邦)
年代:31,150年前/発掘:2018年8月12日/
発掘場所:サハ共和国 ベルホヤンスク地区 ユニュゲン

仔ウマ「フジ」(冷凍標本)

仔ウマ「フジ」(冷凍標本)

ロシアから驚愕のニュースが届きました!
世紀の大発見!「古代仔ウマ」完全体冷凍標本の「マンモス展」での世界初公開決定!

特別重要文化財(ロシア連邦)
年代:41,000~42,000年前/発掘:2018年8月/
発掘場所:サハ共和国 ベルホヤンスク地区 バタガイカ・クレーター

詳細はこちら(※閲覧注意)

ロシアから驚愕のニュースが届きました!

世界初の大発見!
氷河期「古代仔ウマ」から古生物学史上初となる「液体の血液と尿」の採取に成功。
採取された「古代仔ウマ」完全体冷凍標本の世界初公開決定!

この度、ロシア連邦サハ共和国にあるロシア北東連邦大学北方応用生態研究所から、驚くべきニュースが発表されました。
昨年8月、本企画展とロシア北東連邦大学北方応用生態研究所が合同で編成した調査隊が、サハ共和国ベルホヤンスク地区バタガイカ・クレーターの永久凍土より冷凍状態で発見された「仔ウマ」の現地調査を行いました。
その後の調査・解剖の結果、この「仔ウマ」は約42,000年前の個体であり、世界唯一の古代ウマの「完全な遺体」であることが判明。さらに、ロシア北東連邦大学北方応用生態研究所での解剖の結果、古生物学史上初となる「液体の血液と尿」の採取に成功しました。

今回、世界的な新発見となった「仔ウマ」完全体冷凍標本が、企画展「マンモス展」で世界で初公開・初展示されることが決定しました。是非、ご期待ください。

「ユカギルバイソン」(冷凍標本)

「ユカギルバイソン」(冷凍標本)

特別重要文化財(ロシア連邦)
年代:9,300年前/発掘:2011年8月/
発掘場所:サハ共和国 ウスチ・ヤンスク地区 ヤナ・インジギルカ低地 チュクチャラフ湖
仔イヌ(冷凍標本)

仔イヌ(冷凍標本)

特別重要文化財(ロシア連邦)
年代:12,450年前/発掘:2015年8月/
発掘場所:サハ共和国 ウスチ・ヤンスク地区 スィアラアフ川流域
ライチョウ(冷凍標本)

ライチョウ(冷凍標本)

特別重要文化財(ロシア連邦)
年代:1,600年前/発掘:2016年8月/
発掘場所:サハ共和国 ベルホヤンスク地区 ユニュゲン

展示構成

約4000年前に絶滅したと言われている大型哺乳類のマンモス。
本企画展では、その貴重な冷凍標本の展示を、古生物学や生命科学などのさまざまな角度から見つめ、
今は亡きマンモスの実像に、過去・現在・未来という視点で迫ります。

本展では、ロシア連邦・サハ共和国の永久凍土から発掘されたマンモスや古生物の冷凍標本を史上最大級の規模で展示します。これらは通常の化石などと違い、冷凍状態で出土したため、生前の様子を生々しく残しているのが特徴です。会場では、マンモスの鼻や皮膚など、世界初公開の標本を間近で観察することができます。また、冷凍標本は、生命科学の研究対象にもなっています。本展では、近畿大学の「マンモス復活プロジェクト」という挑戦に焦点をあて、最先端生命科学の今と未来、そしてこの挑戦と切っても切り話せない倫理的な側面も含めて考えていきます。

太古を生きたマンモスが永久凍土から現代に再び姿を現し、生命科学の未来を問いかける本展。貴重な展示物を通じて太古の生物に思いをはせるとともに、生命科学の未来について来場者の皆さんとともに考えます。

展示のコンセプトは、
時空を超えたマンモスの物語。

会場は「過去」・「現在」・「未来」の3つの展示ゾーンで構成されています。マンモスの生きた太古の時代(過去)、気候変動の影響もあり、永久凍土から私たちの前に姿をあらわしたマンモスとの出会い(現在)、そして、それらの冷凍標本をきっかけに動き出した「マンモス復活」という夢と生命科学の未来を4人の監修者がご案内。皆さんをマンモスの物語を紡ぐ旅へといざないます。

プロローグ

旅は企画展の展示構成を監修するいとうせいこうさんからのメッセージで始まります。
なぜ人類はマンモスに惹かれるのか。世界の研究者たちがその「復活」を研究する中で、私たちが考えるべきこととは。来場者へ語りかけます。

Tales of Mammoth 1

マンモス、太古の記憶

太古の時代、マンモスはどんな環境で、どのように生き、そしてなぜ絶滅してしまったのか。今から3 万年前の地球に生きたマンモスや様々な動物たちを紹介しながら、長年にわたる研究から分かってきたマンモスの進化の過程や当時の地球環境について野尻湖ナウマンゾウ博物館の近藤洋一博士がナビゲートします。
  • ケナガマンモスの頭骨(年代:後期更新世)
    チュラプチンスキーのケナガマンモス
    (年代:後期更新世)
  • ケナガマンモスの頭骨(年代:後期更新世)
    ケナガマンモスの頭骨
    (年代:後期更新世)
  • ケナガマンモスの頭骨(年代:後期更新世)
    ケナガマンモスの毛
    (年代:31,150年前)
  • ケナガマンモスの糞(年代:後期更新世)
    ケナガマンモスの糞
    (年代:後期更新世)
  • ケナガマンモスの歯(上顎左第3大臼歯)(年代:後期更新世)
    ケナガマンモスの歯(上顎左第3大臼歯)
    (年代:後期更新世)
  • ケナガマンモスの牙(左切歯)年代:後期更新世
    ケナガマンモスの牙(左切歯)
    年代:後期更新世

Tales of Mammoth 2

永久凍土で待つもの

マンモスをめぐる旅は現代へと移り、近畿大学先端技術総合研究所の加藤博己博士がロシア連邦サハ共和国の永久凍土で行われた発掘調査の現場を紹介します。本展最初のみどころである「ケナガマンモスの皮膚」や「仔ウマ」、「仔イヌ」など、世界初公開を含む数々の冷凍標本を間近で観察することができます。また、2018 年8 月にロシア北東連邦大学北方応用生態研究所(IAEN)と「マンモス展」チームにより実施された合同発掘調査の一部始終を、「マンモス展」チーフ・プロデューサーが日記形式で楽しく紹介します。
近年発掘された貴重な冷凍標本は、体組織が凍ったまま残っており、保存状態の良い細胞サンプルが採取されています。これらの研究は、現代の研究者たちに「マンモス復活」という大きな夢を抱かせることになります。
  • ケナガマンモスの下顎骨(年代:31,150年前)
    ケナガマンモスの下顎骨
    (年代:31,150年前)
  • 仔ウマ「フジ」(年代:41,000~42,000年前)
    仔ウマ「フジ」
    (年代:41,000~42,000年前)
  • ケナガマンモスの皮膚(年代:31,150年前)
    ケナガマンモスの皮膚
    (年代:31,150年前)
  • 「ユカギルバイソン」(年代:9,300年前)
    「ユカギルバイソン」
    (年代:9,300年前)
  • ライチョウ(年代:1,600年前)
    ライチョウ
    (年代:1,600年前)
  • 仔イヌ(年代:12,450 年前)
    仔イヌ
    (年代:12,450 年前)

Tales of Mammoth 3

その「生命」は蘇るのか

生命のゆくえをめぐる物語はいよいよ最終章へ。
近畿大学の三谷匡博士が、本展のもう一つのみどころである近畿大学の「マンモス復活プロジェクト」を通じて、最先端生命科学の「今」と「未来」をナビゲートします。
急速に進歩を続ける生命科学の世界。ゲノムを解析・合成し、人工的に細胞をつくり出す「合成生物学」など、生命のさまざまな情報を解読して操作することが可能となりつつあります。1996 年から近畿大学で始まった「マンモス復活プロジェクト」では、マンモスの正体を知る鍵となるマンモスの「細胞核」を採取する上で直面した困難や、マンモスの細胞核が生命活動の兆候をみせたという発見など最新研究を紹介します。
このような研究の中で得られるいろいろな発見は、絶滅危惧種の保護やマンモスなどの絶滅種の復活の糸口につながるのみならず、医療・食糧・環境など、社会や暮らしのさまざまな分野で役立つことが期待されています。しかし、一方で絶滅種の復活については、倫理的な問題や生態系への影響など、私たちが考えなくてはならない多くの課題があります。日々進歩する科学技術に向き合って、私たちはどのような未来をつくるべきなのか、一人ひとりに問いかけます。

近畿大学「マンモス復活プロジェクト」

世界中の様々な研究機関がマンモス復活に挑戦していますが、従来の科学技術だけでは達成が難しいことが最新の研究により判明してきました。しかし、生命科学の進歩はマンモスの冷凍標本から得た遺伝情報などを通じて、ベールに覆われたマンモスの真の姿へ一歩ずつ近づいています。そうした中で、近畿大学はマンモスの全貌解明へ向けた最先端の生命科学研究を展開し、その姿を捉えようとしています。
マンモスの細胞核が動き始めた!

マンモスの細胞核が動き始めた!

状態の良いマンモスの冷凍標本の中では、生物学的活性を維持する細胞核が存在していることが近畿大学の最新研究により実証されました。
「マンモス復活プロジェクト」の未来

「マンモス復活プロジェクト」の未来

プロジェクトが見据えるマンモス復活へ向けての最新ビジョン、その最先端生命科学研究が人類にもたらす未来について考えます。
マンモス展ビジュアル
復元画 :月本佳代美、展示物撮影:星野泰孝